「時分の花」と「まことの花」
ここでのテーマは「時分の花」と「まことの花」です。
結論というかお伝えしたいことは、年齢を重ねるのも悪くない、です。
小難しい印象かもですが、室町時代の能役者の世阿弥という人の本で、かの有名な”「時分の花」と「まことの花」”という言葉が出てきます。「時分の花」というのは若い生命が持つ、鮮やかだけれども一過性の花。「まことの花」というのは自分という木が枯れても咲き続ける本質的な花。
その時限りの「時分の花」を「まことの花」と思いこまず、常に初心を忘れず精進すべし、という内容です。年齢に応じた能役者の説明の中で、50歳を超えた能役者にはその人の本質とか個性の次元で最後の花が残る。それが「まことの花」というものと重ねて、表現されています。
年齢を重ねてこそ、理解が深まる物事があるのはとても共感します。昔、とある高名な大学の先生とお話していたとき、その先生は落語が趣味で「落語こそ、人生経験が増えるほど深く理解ができる」といわれていたのを強く覚えています。年齢を重ねるのも悪くない、です。
ということで、ここのテーマでのお話は以上です。
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それでは。お付き合いいただき、ありがとうございました。