『プロセスエコノミー』を読んでみた【今年半年で、いちばんお薦めの本】
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『プロセスエコノミー』を読んでみた【今年半年で、いちばんお薦めの本】
ここでのテーマは『プロセスエコノミー』を読んでみた、です。
結論というかお伝えしたいことは、今年半年で、いちばんお薦めの本です。
突然ですが、メルカリで野菜売ってるの、知ってますか?
安くておいしいと評判らしいです。
わたしは知りませんでした。
こんな感じの産地直売型。
↓↓↓
これ、画期的なことです。
なぜなら、従来は市場→スーパーを経由して、消費者に届いてたのが中抜きされることでコストカットされます。
結果、生産者・消費者ともに利益が多くとれるからです。
これまでも、20代女性の秋元里奈さんが立ち上げ、話題を呼んだ『食べチョク』など、同様のモデルがありました。
が、何より、メルカリという広く知られた売り場で扱われると、普及が一気に進む気がします。
そして、さらに深掘りすると、売り手の側から見たこのモデルの優れたところは”常連客を作れること”。
例えば、時折、スーパーで「○○県の○○さんが作りました」という掲示を見かけますが、たいてい「ふーん」で終わりませんか?
でも、産地直売なら、配送時にレターを同封したりしてコミュニケーションができます。
実際に、そういうやりとりがされてるそうです。
ちなみに、以下の3要素を入れるとお客さんの反応がよいらしいです。
・こだわってます
・責任をもってやってます
・こんな苦労もしてます
そして、そこで親近感が湧けば、また買ってみるか、という気分になるお客さんもいそうです。
そもそも、野菜って、見て買わないで品質大丈夫?って感じがしませんか。
なので、逆に、一度買って安心すると常連客ができやすい気もします。
前置きが長くなりましたが、そんなことが書いてある『プロセスエコノミー』は、先月7月28日に出たばかりのホヤホヤの新刊です。
↓↓↓
※著者は尾原和啓さん、編集は箕輪厚介さん。この上ないペアです。
これからビジネスの潮流が変わるという大きな話が体系的にまとめられてます。
どう変わるかというと、一言でいえば、完成品(だけ)を売る時代からプロセスを売る時代へ、とのこと。
先の野菜の例でいえば、コミュニケーションのなかで生産プロセスを感じさせ、常連客をつくるという具合です。
この背景には、昨今の時代、完成品の差がなくなってきてることがあり、そうなると最後は、価格競争になり、そうなると勝つのは資本の大きいところです。
なので、実は、これ、零細店舗が生き残っていく唯一の方法としても示されています。
零細店舗が生き残るには、少ない数でよいので常連客(ファン)を持つこと。
それには、プロセスを見せること。
概念的に新しいのでピンと来ないかもですので、ジャンルは違いますが『漫勉』が分かりやすいです。
↓↓↓
これは、漫画家の執筆の様子を録画してDVDにして売っているもので、コアなファンが買い求めてます。
プロセスを売る、とはこんな感じです。
改めて、今年半年間で、わたしが読んだなかで他人に薦めるとしたら、いちばんのおすすめの本です。
なぜなら、これ、知っておかないと時代に乗り遅れるやつですので。
ぜひ読んでみてください。
それでは。お付き合いいただき、ありがとうございました。
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